ポリウレタンの歴史:1930年代から現代までの進化の道のり

今や暮らしのあらゆる場面で活躍するポリウレタン。その歴史は意外と長く、1930年代のドイツでの開発に始まります。
■ 1937年:誕生
化学者オットー・バイエル博士が、ポリオールとイソシアネートの反応によってポリウレタンを開発。当初は工業材料として注目されました。
■ 1950〜60年代:大量生産と多用途化
ウレタンフォームが家具・寝具に使われ始め、軽量で高性能な断熱材として冷蔵庫などにも普及。自動車や衣類への応用も進みました。
■ 1980〜90年代:性能の多様化
柔軟性や耐久性に優れた新配合のポリウレタンが登場し、合皮やスポーツ用品、接着剤など“高機能素材”としての地位を確立。
■ 2000年代以降:環境配慮型へ
石油由来だけでなく、植物由来原料(バイオPU)やリサイクル可能素材の開発が進み、持続可能な社会への貢献が期待されています。