シリコーンフリー離型フィルム|安定した剥離力と塗工適性を持つ工程用フィルム

塗工、乾燥、加熱処理、硬化、積層などの工程で使用し、加工後に剥離する用途で検討されています。ワニス塗工、シート成形、薄膜積層、配線板関連工程などの用途に使用されています。

シリコーンフリー離型フィルムの特長と仕様

シリコーンフリー離型フィルムは、離型性だけでなく、塗工適性、耐熱性、耐溶剤性、接触する材料との相性を確認しながら選定する材料です。用途や工程条件により、必要な剥離力や基材表面の状態が異なります。

特長

シリコーンフリー離型フィルムには、次のような特長があります。

特長内容
シリコーンフリーシリコーンの転移や汚染を避けたい工程で使用を検討できます。
安定した剥離力接触する材料に対して、用途に合わせた安定した剥離力が求められる工程に適しています。
剥離力のコントロール接触する材料や用途に応じて、軽剥離、中剥離などの条件を検討できます。
塗工適性離型面に塗工する工程で、塗工液を均一に塗布しやすい材料として検討できます。
耐熱性乾燥、加熱、硬化、プレスなど、熱がかかる工程で検討できます。
耐溶剤性溶剤を含む塗工液や樹脂を扱う工程で、使用条件を確認したうえで検討できます。
基材表面の選定平滑タイプ、一般タイプ、粗面タイプなど、必要な表面状態に応じて検討できます。

シリコーンコート離型フィルムとの比較

シリコーンコート離型フィルムは、離型性に優れた一般的な離型フィルムです。一方で、条件によってはシリコーンの転移が起こり、次工程での接着、印刷、塗工に影響する場合があります。


シリコーンフリー離型フィルムは、シリコーンの影響を避けながら、剥離性と塗工適性の両方を求める場合に候補となります。ただし、すべての材料や工程に適するわけではありません。粘着剤、樹脂、塗工液、加熱条件との相性確認が必要です。

項目シリコーンフリー離型フィルムシリコーンコート離型フィルム
離型性接触する材料に対して、用途に合わせた安定した剥離力を検討できます。一般的に離型性に優れています。
シリコーン転移シリコーンの転移を避けたい工程で使用を検討できます。条件によっては、シリコーンの転移が問題になる場合があります。
塗工適性離型面に塗工する工程で、塗工液を均一に塗布しやすい材料として検討できます。塗工液の種類によっては、表面で液が広がりにくい場合があります。
次工程への影響接着、印刷、塗工などの次工程への影響を抑えたい場合に候補になります。条件によっては、接着不良や塗工不良の原因になる場合があります。
耐熱性乾燥、加熱、硬化、プレスなど、熱がかかる工程で検討できます。品種によって耐熱性が異なるため、使用条件の確認が必要です。
主な検討用途電子材料、配線板関連、薄膜成形、塗工・乾燥・加熱後の剥離工程など。一般的な粘着材、ラベル、保護フィルム、離型用途など。
注意点接触する材料、塗工液、加熱条件、必要な剥離力に応じた評価が必要です。シリコーンの影響を避けたい工程では、事前確認が必要です。

他素材との比較

材料主な特長注意点シリコーンフリー離型フィルムが候補になる場面
シリコーンコート離型フィルム離型性が高く、幅広い用途で使われます。シリコーンの転移や、次工程への影響が課題になる場合があります。シリコーンの影響を避けたい場合。
フッ素系離型フィルム耐薬品性、耐熱性、非粘着性に優れています。コスト、接着性、塗工性で注意が必要な場合があります。離型性だけでなく、塗工適性やコストバランスも重視する場合。
PETフィルム透明性、加工性、コストバランスがよい汎用フィルムです。離型性や耐熱性が不足する場合があります。通常のPETでは、剥離性や耐熱性が不足する場合。
シリコーンフリー離型フィルムシリコーンフリーで、剥離性、塗工適性、耐熱性、耐溶剤性を検討できます。接触する材料や工程条件により、事前評価が必要です。シリコーンの転移を避けながら、塗工・乾燥・加熱後に剥離したい場合。

主な用途

シリコーンフリー離型フィルムは、次のような用途で検討されています。

  • シート成形時の離型フィルム
  • 樹脂、ワニス、接着層などの塗工・乾燥工程用フィルム
  • 薄膜積層、複層フィルム製造時の工程用フィルム
  • 配線板、FPC、プリプレグ関連工程の離型フィルム
  • 高温プレス、加熱硬化工程での離型用途
  • シリコーンの転移や汚染を避けたい工程
  • 塗工適性と剥離性の両方が必要な用途

シリコーンフリー離型フィルムは、塗工、乾燥、加熱、硬化、積層、剥離を行う工程で検討できます。

使用を検討しやすい場面

シリコーンフリー離型フィルムは、次のような場合に検討しやすい材料です。

  • シリコーンの転移を避けたい場合
  • 離型フィルム上に樹脂やワニスを塗工したい場合
  • シリコーンコート品では塗工液が均一に広がりにくい場合
  • 加熱、乾燥、硬化後に安定して剥離したい場合
  • 電子材料や配線板関連工程で汚染を避けたい場合
  • 剥離力を接触する材料に合わせて調整したい場合
  • 耐熱性と耐溶剤性の両方が必要な場合

材料選定時の確認ポイント

離型フィルムを選ぶ場合は、剥離力だけでなく、塗工性、耐熱性、耐溶剤性、接触する材料との密着性、次工程への影響を確認することが重要です。


確認項目確認する内容
接触する材料アクリル系、ゴム系、エポキシ系、シリコーン系など、接触する粘着剤や樹脂を確認します。
必要な剥離力軽剥離、中剥離など、工程に必要な剥離力を確認します。
塗工液との相性水系塗料、溶剤系塗料、ワニス、接着剤などを均一に塗布できるか確認します。
加熱条件乾燥温度、加熱時間、プレス温度、硬化条件を確認します。
溶剤との接触使用する溶剤、接触時間、乾燥条件を確認します。
表面粗度平滑タイプ、一般タイプ、粗面タイプなど、必要な表面状態を確認します。
次工程への影響接着、印刷、塗工、積層、電気特性への影響を確認します。
剥離後の状態接触する材料の表面荒れ、残留、汚染、変形の有無を確認します。


実際の適否は、接触する材料、塗工液、加熱条件、剥離条件によって変わります。採用前には、実際の工程に近い条件での評価をおすすめします。

よくある質問

Q1. シリコーンフリー離型フィルムとは何ですか?

シリコーンを使用しない離型フィルムです。各種相手材に対して、用途に合わせた安定した剥離力が必要な工程で検討されます。

Q2. シリコーンコート離型フィルムと何が違いますか?

シリコーンコート離型フィルムは、一般的に離型性に優れています。シリコーンフリー離型フィルムは、シリコーンを使用しない離型フィルムとして、離型性と塗工適性の両方を確認したい場合に候補になります。

Q3. どのような用途に向いていますか?

シート成形、薄膜積層、ワニス塗工、配線板関連工程、高温プレス、硬化工程などで検討できます。塗工、乾燥、加熱処理、硬化後に剥離する用途に向いています。

Q4. 塗工性はありますか?

離型面に塗工する工程で、塗工液を均一に塗布しやすい材料として検討できます。ただし、塗工液の種類や表面状態によって結果が変わるため、事前評価が必要です。

Q5. 耐熱性はありますか?

乾燥、加熱処理、高温プレス、硬化など、熱がかかる工程で検討できます。ただし、温度、時間、圧力、接触する材料によって適否が変わるため、実際の条件で確認する必要があります。

Q6.耐溶剤性はありますか?

溶剤を含む塗工液や樹脂を扱う工程で検討できます。ただし、使用する溶剤、接触時間、乾燥条件によって適否が変わるため、事前確認をおすすめします。

Q7.剥離力は選べますか?

接触する材料や用途に応じて、剥離力の異なるタイプを検討できます。必要な剥離力は、接触する材料、圧着条件、加熱条件、剥離速度によって変わります。

Q8. 選ぶときは何を確認すればよいですか?

接触する材料、必要な剥離力、塗工液、加熱条件、溶剤との接触、表面粗度、剥離工程を確認する必要があります。採用前には、実際の工程に近い条件でのサンプル評価をおすすめします。

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