PE(ポリエチレン)が流通し始めたのは、日本と海外どちらが先ですか?

ポリエチレン(PE)の流通は、海外の方が先です。PEは1933年にイギリスのICI(インペリアル・ケミカル・インダストリーズ)社で初めて発見され、1940年代に商業的に生産され始めました。当初は第二次世界大戦中に軍需物資としてレーダーケーブルの絶縁材などに使用され、その後、1950年代以降に民間向けの包装材料やフィルム、容器などに広く利用されるようになりました。

一方、日本でPEが本格的に流通し始めたのは、1950年代半ば以降です。日本では1958年に三井化学がPEの国内生産を開始し、これを契機にPE製品が日本市場にも広がりました。したがって、PEの流通は海外が先行し、日本では少し遅れて導入された形です。