アクリル vs ポリカーボネート
強度・透明度・コストを比較
透明な樹脂素材として並び称されるのが、アクリルとポリカーボネート。
どちらも見た目は似ていますが、性能にははっきりとした違いがあります。
まず強度面では、ポリカーボネートが圧倒的。
衝撃に強く、防護板や機械カバーなど、耐久性が求められる用途に多く使われます。
一方で、アクリルは光の透過性と表面の美しさに優れており、展示什器やサイン、インテリアなど“見せる用途”に向いています。
また、アクリルは加工しやすく、コストも比較的安定しているため、デザイン性を重視する場面で選ばれることが多い素材です。
どちらが優れているかではなく、「どんな目的で使うか」が選定のポイント。
透明樹脂の選び方ひとつで、製品の印象も大きく変わります。
用途に合わせて最適なバランスを見極めることが、プロの素材選びの第一歩です。

