アクリル板の厚みで変わる印象
設計・演出のポイント
アクリル板は「透明な板」として見られがちですが、厚みの違いが印象を大きく左右します。
同じ透明でも、薄い板は軽やかで繊細な印象を与え、厚みのある板は重厚感や存在感を強調します。
たとえば、2~3㎜の薄板はカバーやPOPなど、軽やかさを生かしたデザインに最適。
一方、10mm以上の厚板になると、光を取り込みながらエッジが輝き、高級什器やサインなどで上質な演出を生み出します。
また、照明との組み合わせによっても表情は変化します。
厚みがあるほど光の屈折が深くなり、透明の中に立体感や奥行きが生まれます。
設計やデザインの現場では、色や形だけでなく、厚みをデザインするという発想が重要です。
アクリルは“透明な板”ではなく、“光を操る素材”としての可能性を秘めています。
