キャスト板と押出板の違い

見た目は同じでも“性格”が違う

どちらもアクリル板として広く使われる「キャスト板」と「押出板」。
一見すると違いはわかりませんが、実は製法と特性に大きな違いがあります。

キャスト板は、液状の原料を型に流し込み、一枚ずつ硬化させて作る方法。
そのため、厚みの安定性や表面の美しさに優れ、深みのある光沢が得られます。
一方、押出板は原料を溶かして連続的に押し出すことで製造され、大量生産に向いた均一な品質とコスト効率が特長です。

用途で選ぶなら、キャスト板は高級什器や装飾、押出板はパネルや量産製品に最適。
同じアクリルでも、“性格”を理解して使い分けることで、より良い仕上がりにつながります。

製品の印象を左右するのは、ほんのわずかな素材選びの違い。
それがプロの現場では大きな成果の差を生むこともあります。