EVA(イーブイエー)とは 樹脂の特徴と用途
軽くて、弾力性に富みサンダルでも活躍 EVAイーブイエー樹脂
EVA(イーブイエー)とは、エチレン(Ethylene)と酢酸ビニル(Vinyl-Acetate)の共重合体であるエチレン酢酸ビニル(Ethylene-Vinyl-Acetate)の略称です。 EVA樹脂は、オレフィン系の熱可塑性樹脂であり、PE(ポリエチレン)よりも柔軟性と弾力性を持ち、塩素や環境ホルモンを含みません。1912年にドイツで開発され、水に溶けず、無味・無臭の樹脂です。
目次
福榮産業のEVAの加工実績製品
EVAは、軽量、柔軟性、弾力性を特徴とするオレフィン系樹脂です。 加工性が良く、押出成型や射出成型、カレンダー成型などの方法で製造され、スニーカーインソールやサンダル、PCケース、フィルム生地などに使用されています。
EVA系オレフィンフィルム取扱実績例
- EVA系単層 軟質ポリオレフィンフィルム『エマソフトシリーズ』
非塩素系フィルムの流れを担った先駆けのシリーズです。
- EVA系多層 三層オレフィンフィルム『コンビニシリーズ』 PE+EVA+PE、PP+EVA+PPなど、複数の素材を組み合わせた構造により、外観や触感、さらに二次加工適性の向上を実現しています。
発泡EVA
ルームマット、ルームタイル、バスマット、ジグソーパズル、フローリング緩衝材など、多岐にわたる用途で使用されています。 用途・効能に対しコストは安価で、PEよりやや硬めの風合いです。
EVA(イーブイエー)の特徴
EVAはポリエチレンよりも軽量で、柔軟性、ゴム弾性に優れ、耐久性が高く、低温環境下でも硬くなりにくい特性を持ちます。-50℃まで可撓性があります。
EVA樹脂の種類とEVA素材の用途
EVAの酢酸ビニルVAの含有量と材料の使い方により名称が区別されてます。
- VA含有が低い~4%位 酢酸ビニル修飾ポリエチレンと呼ばれ、低密度ポリエチレンに似た性質を持ちます。
- VA中程度5%~35%位 熱可塑性エチレン酢酸ビニルと呼ばれ、熱可塑性エラストマー(ゴム)としての性質を持ち、低温特性があります。含有量が高いと、可塑化ポリ塩化ビニルに似た性質を持ち、約11%のVAを含むものは耐水性のホットメルト接着剤に使用されます。
- VA含有が高い60%以上 エチレン酢酸ビニルゴムと呼ばれます。
EVA樹脂は身近な製品、例えばバスマットやジョイントマット、バッグやポーチ、クロックサンダルなどに広く使用されています。
EVA樹脂の熱的性質
EVA樹脂は、軽くやわらかく、比較的低温の環境でも柔軟性を維持しやすい素材です。弾力性があり、水を弾き、紫外線による劣化も比較的少ないため、耐候性や耐久性にも優れています。さらに加工性も良く、プラモデル、子ども用玩具、アウトドア用品、スポーツ用品など、幅広い用途に使用されています。 一方で、EVA樹脂は低温でもやわらかさを保ちやすい反面、耐熱性はあまり高くありません。目安としては60℃程度で、熱が加わると変形する可能性があります。そのため、火気の近くや、直射日光の当たる車内など、高温になる場所での使用や保管には注意が必要です。 このような熱的特性は、製造時の成形条件にも大きく関係します。樹脂原料の温度管理や、成形に使用する金型の温度設定は、製品品質を左右する重要な要素です。 EVA樹脂の射出成形では、金型温度が比較的低めに設定されることがあります。そのため、ゲートから流れた原料が合流するフローフロント部分で温度が下がりやすく、成形品の表面に「ウェルドライン」と呼ばれる、うっすらとした線状の模様が現れることがあります。 反対に、金型温度を高く設定しすぎると、樹脂が流れすぎてバリの発生につながることがあります。ただし、硬化時間を比較的短く抑えられるため、やわらかい樹脂の中ではコスト面で優位性があります。 同じくやわらかい樹脂として比較される素材に、シリコーン樹脂があります。シリコーン樹脂はキッチン用品などにも使用され、耐熱性が高く、変形しにくく、耐寒性にも優れています。一方で、EVA樹脂とは製造方法が異なり、成形時間が長くなる傾向があるため、一般的にコストは高くなります。まとめ
EVAは、エチレンと酢酸ビニルの共重合体である樹脂です。軽量でやわらかく、弾力性があり、低温でも硬くなりにくい特長があります。
そのため、マット、サンダル、インソール、バッグ、ポーチ、各種フィルムなど、幅広い用途で使用されています。
一方で、高温環境では変形に注意が必要なため、使用条件に応じた素材選定が重要です。

