三酸化アンチモンの価格高騰で防炎素材も高騰中!

 2024年9月15日、中国商務省と税関総署がアンチモン関連品目7種の輸出規制を発表しました。これにより、難燃素材に欠かせない三酸化アンチモンの価格が急騰。以下のグラフにあるように、価格はわずか半年ほどで3倍以上(約2,000円/kg→ 約6,800円/kg)に跳ね上がりました。
 三酸化アンチモンは、プラスチックやフィルムに微量添加することで高い難燃効果を発揮し、火災のリスクを大幅に抑える素材です。そのため、建材、自動車部材、電子機器用部品、包装材など多岐にわたる用途で使用されており、今回の価格高騰が各業界に与える影響は非常に大きいものとなっています。
 すでに、防炎フィルムや難燃シートの価格も上昇傾向にあり、メーカー・加工業者・ユーザー企業の多くがコスト増に頭を悩ませている状況です。
 当社ではいち早く、中国の機能性フィルムメーカーと連携し、安定供給が可能な難燃フィルム・防炎フィルムの輸入ルートを確保しました。