PVCバッグの印刷工程について
PVCバッグの印刷工程と品質管理の重要性
PVCバッグはウェルダー加工の前にオフセット印刷を行うため、工程ごとの品質管理が非常に重要です。
印刷時には、色の濃淡ムラ・版汚れ・キズなど多くのトラブルが発生する可能性がありますが、問題を都度発見して修正することで高い品質を維持できます。
ウェルダー加工開始時には、バリの有無、溶着の状態、部材の適合性を慎重に確認し、初期検品を徹底することで不良発生率を大幅に抑えることができます。
PVCバッグ印刷の現場イメージ
Vバッグ(PVCバッグ)の印刷課題と改善テスト
VバッグはPVC生地へオフセット印刷するため、色の濃度・耐摩耗性に課題が出やすい製品です。
特に白100%+黒の組み合わせは、揉みテスト・テープテストで剥がれやすくなる傾向があります。
そこで黒の濃度を 20〜100% の5パターンでテストし、加熱 → 冷却 → テープテストを実施した結果、75%の黒が最も安定することが判明しました。
Vバッグ印刷における濃度テストの様子
Vバッグ印刷が難しい理由と不良が出やすいポイント
Vバッグは弊社の主力商品であり、寒い冬季に生産されるため PVC の硬さが変化し、印刷不良が起きやすくなります。
本番印刷では問題がなくても、裁断・ウェルダー加工時の熱と力により、濃い色(白100%、黒100%)が剥がれやすくなることがあります。
そのためお客様には、あらかじめ濃度を抑えたデザイン制作をお願いする場合もあります。
PVC印刷工程の現場イメージ

