『ビニール袋、ポリ袋』の呼び方について

ビニール袋とポリ袋の定義

店舗の買い物で使われるレジ袋や袋類は、プラスチックを原材料としたフィルムで作られる袋の総称として扱われることが多く、 日常では樹脂名の略称を付けて「ビニール袋」「ポリ袋」と呼ばれています。 厳密には、ビニール袋ポリ塩化ビニル(PVC)を原料とする袋、 ポリ袋ポリエチレン(PE)またはポリプロピレン(PP)で作られた袋を指します。

現在の主流素材と呼称のズレ

現在のレジ袋、コンビニ袋、ゴミ袋の多くはPE(ポリエチレン)で作られており、 稀にPP(ポリプロピレン)製がある程度で、PVC製は一般的ではありません。 例えば、レジ袋のリサイクルマークにPEと表示されているケースが多く、 材料としては「ビニール」よりも「ポリ」のほうが実態に合っています。

  • プラスチック製の袋の例(ビニール袋/ポリ袋)
  • プラスチック製の袋の例(レジ袋)
  • プラスチック製の袋の例(ポリ袋)
  • プラスチック製の袋の例(透明袋)

「ビニール袋」という呼び方が残っている理由

日本ではプラスチック製の袋が普及し始めた当時、「ビニール袋」という呼称が一般的だった背景があり、 その後にPEPPの袋が主流になっても、 樹脂フィルムでできた耐水性のある袋全般を指す俗称として「ビニール袋」が定着して残ったと考えられます。 業界的には素材が異なるものの、使用者側では呼称を厳密に区別しない場面も多いのが実情です。

英語での呼び方

英語では買い物で使われる袋は一般的にplastic bagと呼ばれます。 「ビニール」や「レジ袋」は和製英語として扱われることがあり、 英語圏ではそのままでは伝わりにくい場合があります。