プラスチックと印刷とは
インクが染込み浸透する紙への印刷に比べて、フィルム、プラスチック、樹脂、ゴム等、と呼ばれる材料は製造・成形された表面にインクが浸透しない特性により、インクが接着・密着し難く、身近な素材なのですが印刷が難しいとされてます。
プラスチックには様々な特性の異なる材質が有り、材料によってインクの密着強度が違い、この密着性は耐久性に影響して印刷剝れ等につながるので、インクの選定から気を払う必要が有ります。印刷物が平面、円筒形状、3次元曲面など表面状態によって、印刷方法も異なり、用途によっては、印刷前処理や後処理を施すケースも有り、実績や経験が重要です。
【事前処理】
密着強度を促すため、印刷前に、コロナ放電処理、プラズマ表面処理など、事前処理を施すことで、樹脂材料の表面を改質し親水活性化させる場合も有ります。
【事後処理】
インク剝れを防止するために、後処理で、印刷加工後に表面を樹脂フィルムで覆い、ラミネート加工を施す場合も有ります。