軟質樹脂フィルム・PVCポリ塩化ビニルの機能性とは

機能性PVCフィルムの概要

PVC(ポリ塩化ビニル)を基材とし、用途に応じて機能性を付加したものが 軟質樹脂フィルムです。柔軟性や加工性に優れ、幅広い分野で使用されています。

コピーセーフ・非転写とは

コピーセーフ非転写とは、 印刷物と接触した際にインクがPVCフィルムへ移行しにくくするための機能です。 手帳やアルバムのカバー、ポケットなどに写真や印刷された紙類を収納した際に、 インク汚染を防ぐ目的で使用されます。

軟質樹脂フィルム(機能性PVC)
機能性を付加した軟質PVCフィルムのイメージ

インク汚染が発生する仕組み

一般的なPVCフィルムでは、インクに含まれる添加剤と PVC中の可塑剤が相互に影響し合うことで、 可塑剤移行が起こります。 その結果、インクが膨潤し、フィルム表面に付着して汚染が発生します。

機能性PVCフィルムの特長と注意点

コピーセーフ・非転写タイプのPVCフィルムは、 可塑剤移行を抑制する構造を持ち、 インク汚染を抑える機能性を備えています。

ただし、本タイプは印刷用途には適していません

印刷用途に適したPVCの選定

印刷を行う場合は、印刷適性を考慮した コピーセーフ印刷用PVCを選定する必要があります。 使用条件や用途に応じて、適切な素材を選ぶことが重要です。