ソフトPVCストラップの生産過程について
ソフトPVCストラップの生産過程と品質管理
材質はPVCですが、一般的にはラバーストラップとも呼ばれます。 金型と色味に大きな問題がなければ、機械の条件を適切に調整することで、比較的安定した量産が可能です。 しかし実際の生産現場では、汚れや埃といったトラブルが起こりやすく、重ねる工程で十分に拭き取りを行わないと、表面に汚れが残ってしまうことがあります。 そのため包装前には検品担当者が全数をチェックし、拭き取りで対応できるものはクリーニングし、除去できないものは不良品として処理します。加工中も汚れや埃が付かないよう、現場全体で注意を徹底しています。 もう一つの課題は複雑な包装作業です。過去にはアルバイト作業の中から、中身が入っていない包装が数個発生したことがありました。そこで現在は、1カートンごとに重量を計測して数量チェックを行い、抜け漏れ防止を図っています。 一見すると簡単に見える工程でも、細かな確認と仕組みづくりが不可欠です。
頭出し検品の重要性<ソフトPVC製品など>
本生産が始まる際には、必ず現場に立ち会い「頭出し検品」を行います。 頭出し検品で不具合の傾向や注意点を洗い出し、その内容を量産時の基準として反映させることが目的です。 生産が地方工場の場合は、新幹線や高速鉄道のチケット手配も必要で、義烏(ギーウー)方面のように混雑しやすい地域では事前のスケジュール調整が欠かせません。 場合によっては300個の頭出し検品を行うケースもありますが、実際には毎回それ以上の数量を確認しています。 今回のソフトPVC製品では、裏面の黒い部分に指紋や小さな穴状の跡が残っており、外観上あまり良い状態ではありませんでした。また、表面の色ムラや、梱包用の袋が指定と異なるといった点も確認されました。 これらの内容は工場担当者へ共有し、品質の再確認と保証を依頼しました。頭出し検品で指摘した点が改善され、量産品の品質が安定したときには、現場対応の苦労が報われる瞬間でもあります。

ソフトPVC成型工場の様子
ソフトPVC製品の成型では、あらかじめ金型と樹脂色の条件を決めておけば、あとは成型機が自動的に生産を行います。 複雑な絵柄でも、成型条件を適切に管理することで、安定した品質で大量生産することが可能です。費用のかかる校正とかからない校正<ソフトPVC製品で起きたこと>
デザインデータが入稿され、商品のサイズや仕様が決定した後には、印刷校正や形状校正を行うことがあります。 特にキャラクターやロゴを扱う場合は、ほぼ必ず校正を実施し、指定色どおりに表現できているかを確認します。校正は1〜2回行われることが多く、一般的には確認のための工程として追加費用が発生しないケースが多いです。 ただし、工場側でインクや金型の大きな変更が必要になるようなケースでは、事前に校正費用が別途発生する場合があり、その際はお客様に事前説明を行ったうえで進行します。 校正段階で大きく色指定を変更されたり、形状を修正されたりすると、インク代や金型改造費が発生し、納期にも影響が出ることがあります。そのため、事前の仕様確定とコミュニケーションが非常に重要です。関連商品:ラバーストラップ/ラバーキーホルダー
本ページで紹介しているソフトPVCストラップ(ラバーストラップ)に関する商品詳細・仕様は、こちらのページからご覧いただけます。 ラバーストラップ/ラバーキーホルダーの商品ページを見る
