PVCバッグの印刷工程について
PVCバッグ、工程間でしっかり品質確認すれば、問題は起きにくい
ウェルダー加工前に、印刷工場でオフセット印刷をしますが、その際は、特に注意しました。
印刷途中で色々な問題が発生しました。例えば、ある部分色が濃いとか、ある部分色が薄いとか、版の中に汚れがあるとか、傷があるとか等。色々ありましたが、発見する度にすぐに解決しました。なので印刷部分には自信がありました。
ウェルダー加工開始時は、そのやり方に注意しました。
バリがあるか、ウェルダーをちゃんと押してあるか等を確認しました。そして、色々な部品材料も確認しました。なので、生産開始時の確認は非常に順調にいき、その検品確認もいつもより早く終われそうです。
Vバッグ(PVCバッグ、ビニールバッグ)の印刷の難しさを解決!
Vバッグは、PVC生地にオフセット印刷する商品で毎年生産します。
毎年同じように見えますが、印刷方法などに微妙に課題があります。
一昨年度、PVC生地にオフセット白100%の上に黒を印刷したところ、黒の印刷が揉みテストに弱いことがわかりました。
今年度、また一昨年度と同じ組み合わせのデザインの依頼が来ました。
今年度、一昨年度のような思いはしたくありません。50mm角のマスにテストをしました。
白引き100%変わらないです。黒い部分は20%.40%.60%.80%.100%。5パッターンで作りました。
加工工場に渡して、10分ぐらい加熱してから、エアコン所に持っていって、冷やして、揉みテストして、テープテストをしました。
結果は一昨年より格段に差が出ました。今回の入稿は黒い部分の色は75%で大丈夫と思います。
Vバッグ(PVCバッグ、ビニールバッグ)の印刷の難しさ
Vバッグは、弊社の主力商品のひとつです。
夏に使われる商品で、3月頃の店頭発売に向け1月下旬に工場から出荷しなければなりません。
生産加工は、寒い冬の間に行われます。軟質PVC素材は寒いと硬くなり、暑いと軟らかくなり、温度の変化で問題も発生しやすくなります。特に問題が発生しやすいのが印刷です。
最初本番印刷の時は、テープテストで印刷はがれが起きないかを確認しますが殆ど問題ないです。
ところが、生産工場で裁断して完成品を生産した後、過熱しながらひっくり返すと、 印刷がはがれやすくなってしまうことがあります。
特に100%の白や黒い部分は、その不良率が上がります。前もってお客様にもそのことを理解して頂き、原稿作成時に濃い色を使用しないようにしてもらうこともあります。
PVC生地の印刷校正でよくおこること
PVCバッグ、Vバケット、VポーチのPVC材料にオフセット印刷する際によくある再校正の要因は以下のようなものです。
ひとつは、印刷工場の問題です。インク自体の色味が指定のもの微妙に青っぽかったり赤っぽかったりします。
また一枚の絵柄の中で、左右で色の濃さが違うことがあります。もうひとつは、技術的な限界です。
CMYK付き合わせの際に、お客様から15%以下で指定される色は、とても出にくいです。他の色が強すぎて確認出来ないことが出て来ます。
事前にお客様にお話ししていてもご指定されることがあり、再度説明が必要になります。過去には、ピクニックマート/サンシェードの印刷の際に、お客様は、Y部分を5%で指定されたことがありましたが、金色を表現できず結局、版を直して地下づけたこともありました。