RoHS、RoHS規制、RoHS2とは

RoHS指令とは、電子・電気機器における欧州連合EUによる特定有害物質の使用制限として、2003年に公布、2006年に施行された指令で、Restriction of Hazardous Substances Directive(危険物質に関する制限令)の頭文字から通称RoHSと呼ばれてます。ヨーロッパの規制といいながら、日本国内で使用の製品の部品にも対応が求められています。

RoHS2とは

2011年には改正RoHSが発令、施行され、2013年に旧RoHS指令(通称RoHS1)が廃止となり現行・改正RoHS指令(通称RoHS2・RoHSⅡ)に置換わりました。
欧州連合EU環境委員会で、新たなRoHS規制(仮称RoHS3)発動準備中との情報もある様です。RoHS2規制対応の動きは、話題の『SDGs(持続可能な開発目標)』17の目標への取組推進にも展開されてるそうです。

RoHS2規制対応PVCフィルムとは

RoHS2規制で対象とされている4つのフタル酸系物質のうちのひとつDEHP(DOP)は塩化ビニールPVCフィルムを柔らかくする添加剤の可塑剤に使用されています。
材料メーカーでは、非フタル酸系可塑剤(DOTPなど)で構成される塩ビPVCが製造されてます。
フタル酸系可塑剤の含有率に関してRoHS対象物質に準拠した第三者分析機関で検査します。サプライヤーは、非含有証明書、RoHS規制10物質含有調査結果など書面が準備されます。

RoHS規制物質とは

電気・電子機器において、次の物質について非含有(許容濃度以下)とするものです。RoHSで規制された6物質、鉛・水銀・六価クロム・カドミウム・ポリ臭化ビフェニル・ポリ臭化ジフェニルエーテルに、改正で4つのフタル酸系物質が加えられ、10物質が規制されてます。

RoHS対象製品カテゴリーとは

改正以降、2019年にはカテゴリー別に電気・電子機器全体に拡大、2021年には対外診断医療機器、産業用監視制御機器も規制対象となり、対象が段階的に増えてます。

家庭用電気製品、IT及び遠隔通信機器、民生機器、照明、電動工具、玩具、レジャー、スポーツ機器、医療用機器、監視及び制御機器、自動販売機、その他の電機・電子機器で展開されてます。